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マイクロン最高益もナスダックは反落——週明け、半導体株は増産計画発表が焦点

公開:2026年6月29日執筆:インフレ防衛メディア編集部

6月27日(現地時間)の米国市場は、マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)が前日比+15.74%と急騰したにもかかわらず、ナスダック100は1.09%安と対照的な展開で週の取引を終えた。AI向けメモリ需要が「本物」であることをデータが証明した一方、半導体セクター全体では前週からの急騰後に利益確定の売りが優勢となった。

何が起きているか

マイクロン Q3 FY2026:売上高+346%で三部門すべてが四半期過去最高

6月25日(木)引け後に発表されたマイクロンの第3四半期(2026年3〜5月期)決算は、売上高415億ドル(前年同期比+346%)、調整後EPSは25.11ドル(アナリスト予想の20.20ドルを24%上回る)と、売上・営業利益率・EPSの3部門すべてで四半期過去最高を更新した(kabucho.com、マイクロン MU FQ3 FY2026 決算速報)。データセンター向けの売上高は1四半期で250億ドル超(年率換算1000億ドル超)に達し、AI向けHBM(高帯域幅メモリ)やDDR5の需要が急拡大していることを裏付けた。第4四半期(2026年6〜8月期)のガイダンスも売上高500億ドルとウォール街予想を大幅に上回る水準を示した。

6月27日の米国市場終値

  • S&P500:7,369.77(前日比−0.05%)
  • ダウ工業株30種:51,946.90(−0.09%)
  • ナスダック100:−1.09%
  • 米10年国債利回り:4.37%前後
  • ドル円:161円台後半

マイクロン株は大幅高となったが、前週の急騰後に他の半導体・AI関連株で利益確定が広がり、ナスダック100全体を押し下げた(OANDA、ナスダック100振り返り 2026-06-26)。

サムスン・SKハイニックス:本日6460億ドル規模の増産計画を正式発表へ

本日(6月29日)、韓国大統領主催の首脳会議でサムスン電子とSKハイニックスが合計約1000兆ウォン(約6460億ドル)規模の半導体設備投資計画を正式発表する予定だ(Bloomberg、2026-06-26)。発表を前にした先週末、両社株は「供給過剰」への警戒から9%前後急落し、韓国KOSPIではサーキットブレーカーが複数回発動された。

どう読むか

マイクロンの決算はAIメモリ需要の強さを数字で示したが、週末の市場反応は「好決算=即上昇」とはならなかった。株価はすでに先高期待を織り込んでいたためだ。一方、サムスン・SKハイニックスの大規模な増産計画は中長期的な供給増につながりうるため、メモリ価格の動向がAI関連銘柄の評価に影響する可能性がある。NISAで国際株式インデックスを積み立てている投資家には直近の変動より本日の発表内容の方が中期的な判断材料になりそうだ。国内日経平均は本日69,000〜69,800円のもみ合いが予想されており、米国の中東情勢緩和(米イランが攻撃停止に合意、30日にバーレーンで協議予定)が下支えとなる一方、半導体株の戻り売りが上値を重くしやすい局面とみられている(株式新聞Web、2026-06-29)。

注意

本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価・市場動向を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。

インフレ防衛メディア編集部

「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。