前場の日経平均は反発スタートも失速——AI株売りと161円台の円安で迎える四半期末
6月29日(月)前場の東京株式市場は、前週末の急落の反動で日経平均が反発スタートとなったが、AI・半導体関連株を中心に売りが続き、上値の重い展開となった。同時に外国為替市場ではドル円が161円台後半と39年ぶり安値圏にとどまり、輸入物価の押し上げ圧力がくすぶる状況が続いている。
何が起きているか
日経平均:反発スタートも上値重い
6月29日寄り付きの日経平均は前週末比249円00銭高の6万9,609円88銭と反発して始まったが、前週末の米国市場でAI・半導体関連株が売られた流れが引き継がれ、上昇幅は縮小する展開。前週末にAI関連の急落があった反動で短期筋の先物買いや売り方の買い戻しが入る場面もあったが、上値を積極的に買い上げる動きには乏しかった。
ドル円:161円台後半、月末・四半期末の手じまいで動意薄
東京外国為替市場では午前8時30分時点でドル円が1ドル=161円79〜80銭と前週末17時比で約17銭の円安・ドル高水準で推移した。本日は月末かつ四半期末(6月末・Q2末)にあたり、「月末・四半期末で目立った値動きは見られない」と外為市場関係者が指摘するように、積極的な方向感は出にくい状況だ。
ただし現在の161円台は、1986年12月以来約39年ぶりの円安水準に迫る水準であり、介入警戒感が根強い。片山財務相は「断固たる措置をとる」との姿勢を繰り返しており、円買い介入への警戒から162円台へ踏み込む動きも限られている。
四半期末の季節要因
月末・四半期末は海外で稼いだ利益を円に戻す「レパトリ(本国還流)」が発生しやすく、円を一時的に下支えする可能性もある。ただ今年は円安が続いているため、足元では為替差益を確定しにくいという側面もある。
どう読むか
今朝の前場は「反発一巡後の様子見」という展開で、AI株に振り回された先週からの流れがそのまま持ち込まれた格好だ。ドル円が161円台を維持し続けることは、輸入食品・エネルギー価格の高止まり要因として家計には引き続き影響が大きい。四半期末で機関投資家のリバランスが一巡すれば、来週以降の相場の方向感が出やすくなる可能性がある。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価・為替水準を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。