米雇用統計が予想の半分どまり・NYダウ最高値・円が161円台へ 7月2日の米国市場
7月2日(現地時間)の米国市場は、6月の雇用統計が予想を大きく下回ったことで「景気鈍化→利上げ期待後退」の構図が鮮明になり、ダウが史上最高値を更新する一方、ナスダックは下落するという「まちまち」の結果となりました。ドル円も162円台後半から161円台前半へと約1円50銭の円高が進行しています。なお、7月4日(土)が独立記念日のため米国市場は本日(米時間7月3日)休場となり、次の取引は月曜まで持ち越しです。
何が起きているか
米労働省が7月2日に発表した6月の非農業部門雇用者数(NFP)は前月比**+5.7万人**と、市場予想の約11万人の半分にとどまりました(BLS, Employment Situation June 2026)。4月・5月分も合計7.4万人下方修正されており、雇用の鈍化が修正ベースでも裏付けられた形です。失業率は4.2%(前月比▲0.1%ポイント)とやや改善、平均時給は前年比+3.5%と堅調でした。レジャー・宿泊業が6.1万人減と大幅減少した一方、専門・ビジネスサービス(+3.6万人)・医療(+2.2万人)が堅調でした(FXStreet, July 2, 2026)。
この結果を受けた各市場の動きは以下の通りです。
- NYダウ:前日比+539ドル(+1.03%)の52,844ドル、史上最高値更新
- S&P500:ほぼ横ばい
- ナスダック100:▲0.8%(金利に敏感なグロース株が売られた)
- ドル円:161円05〜15銭で終了(前日比で約1円50銭の円高、OANDA参考 7/1終値162.58円)
どう読むか
雇用の鈍化はFedの追加利上げ根拠を弱め、日米金利差の縮小期待を通じてドル安・円高の方向性を後押しする材料です。ただし162円台から161円台への動きは1日の反応にすぎず、1986年以来約40年ぶりの歴史的円安水準(東京新聞, 2026年6月)からの本格的な反転かどうかはまだ不明です。輸入コスト(食料・エネルギー)を通じた家計への物価高圧力が和らぐかどうかは、今後の雇用・物価指標の動向と日銀の対応次第で引き続き変動する見通しです。
注意
本記事は公開情報をもとにした情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄の売買や資産運用を推奨するものではなく、将来の市場動向や物価を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。