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SKハイニックスが米ナスダックに史上最大規模で上場——日経半導体株を押し上げた今週の総括

公開:2026年7月11日執筆:インフレ防衛メディア編集部

今週の日本株を大きく動かしたのが、韓国半導体大手SKハイニックスの米ナスダック上場だった。AI向けメモリの需要拡大を背景に史上最大規模の資金調達に成功し、同日の日経平均株価を押し上げた。土曜日の今日(7月11日)は東京市場が休場のため、今週一週間の動きをまとめる。

何が起きているか

SKハイニックスが米ナスダックに上場(7月10日)

7月10日、SKハイニックスは米国預託証券(ADR)として米ナスダック市場に上場し、海外企業の米国上場としては過去最大規模となる約265億ドル(約4兆3000億円)を調達した(NHKニュースブルームバーグ)。公募価格は1ADR=149ドルで、初日の終値は168.01ドルと公募価格比13%高で引けた(ブルームバーグ)。同社はAIサーバー向け高帯域幅メモリ(HBM)で世界トップシェアを持ち、調達資金は生産設備の拡充に充てる方針(Nikkei Asia)。

日経平均は週末を813円高で締めくくる

SKハイニックスの上場を好感する買いが波及し、7月10日(金)の日経平均株価は前日比+813円88銭(+1.20%)の6万8557円73銭で大引けを迎えた(日本経済新聞)。東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループなどAI・半導体関連株が相場を牽引した。前場(午前取引終値)では一時+1,199円まで上昇し69,000円台を回復する場面もあったが、ETF分配金支払いによる売りが後場に重なり終値は伸び悩んだ。

今週の円相場:161〜162円台で高止まり

ドル円は今週(7月6〜10日)、1ドル=161円29銭〜162円71銭の範囲で推移した(外為どっとコム)。週前半は日本の長期金利上昇を背景にドル高・円安が進む場面があったが、片山財務相がGPIFなど年金基金による国内資産への投資を後押しする意向を示したことで資金還流が意識され、週末にかけてやや円高方向に転じた。

来週の注目:米6月CPI(7月14日)

米労働省は日本時間7月14日夜(現地時間14日午前8時30分)に、6月の消費者物価指数(CPI)を発表する予定(BLS)。5月のCPIは前年比+4.17%と高水準で推移していたため、6月の結果が円相場や日米株式市場の方向感を左右する可能性がある。

どう読むか

SKハイニックスの大型上場は、AI向けHBMメモリの需要が投資家に広く評価されていることを改めて示した。NISAの成長投資枠や積立で半導体関連ETF・全世界株ファンドを持つ人にとって、今週の半導体株高は恩恵になった面もある。ただし、円安162円前後が続く局面では、輸入物価や電気・食料品代を通じて家計コストも上がりやすい。来週の米CPIが予想を上回れば再びドル高・円安方向への圧力になりうる点は頭に置いておきたい。

注意

本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄・ファンドの売買を推奨するものではなく、将来の株価・為替・運用成果を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。

インフレ防衛メディア編集部

「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。