日経平均、一時1000円安から500円高に切り返し大引け——円は162円台続く、今夜21時半に米CPI発表
14日の東京株式市場は荒れた一日となった。前日の米ハイテク株安を引き継いで寄り付きから急落し、日経平均は一時6万7000円を下回ったが、午後に半導体株への押し目買いが波及して急回復。終値は前日比500円77銭高(+0.74%)の6万7743円50銭と反発して取引を終えた。一方、円相場は1ドル=162円34〜35銭と続落。今夜21時30分には米6月消費者物価指数(CPI)の発表が控えており、市場の注目が集まっている。
何が起きているか
日経平均の大引け(出典:東証大引け 日経平均は反発——日本経済新聞)
寄り付きは前日比239円安の6万7002円と大幅安。その後も下落が続き、一時は前日比900円超安まで値を崩した。ただ午後に入ると、ASML・TSMCの決算発表を前にアドバンテストやキオクシアが切り返し、先物への押し目買いも広がって指数は急ピッチで回復。プライム市場では取引された1558銘柄のうち76%が上昇して終えた。逆に下落したのはファーストリテイリング・イビデン・富士通などだった。
円相場(出典:外為17時 円相場続落162円台前半——日本経済新聞)
ドル円は1ドル=162円34〜35銭(前日比25銭の円安)。主な圧力は中東情勢の緊迫化で、米中央軍がイランへの空爆完了を発表し、トランプ大統領がホルムズ海峡での海上封鎖再開を表明したことを受けて原油先物が上昇。日本の貿易収支悪化への思惑から円売り・ドル買いが出た。FRBのウォラー理事が「コアインフレが高止まりするなら近く引き締めを検討する必要がある」と発言し、米早期利上げ観測がドル高を後押しした。
今夜の注目イベント(出典:米利上げ観測高まる——ブルームバーグ)
日本時間21時30分(米東部時間8時30分)に、米6月消費者物価指数(CPI)が発表される予定。市場ではエネルギー価格の下落を主因に前月比マイナス0.1%、前年比+3.8%が予想されている。結果がコンセンサスより高ければ米早期利上げ観測がさらに強まりドル高が進みやすく、低ければドル売り・円高に振れる可能性がある。
どう読むか
NISA で米国株インデックスファンドなどを保有している場合、162円台の円安は円建ての評価額をかさ上げする方向に働いている。ただし同じ円安が食料品や光熱費の輸入コストを押し上げており、家計への影響は逆方向だ。今夜のCPIと、今月31日に予定される日銀の次回金融政策決定会合がそれぞれ次の方向感を決めるイベントになりそうだ。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価・為替を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。