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米CPI6月は2020年以来の月次低下——それでもドル円162円台、円安インフレは続くか

公開:2026年7月15日執筆:インフレ防衛メディア編集部

7月14日(現地時間)に発表された米国の6月消費者物価指数(CPI)が予想を大きく上回る改善を示した。インフレ鈍化は米国の利上げ圧力を和らげる材料だが、ドル円相場は162円台を維持しており、輸入コスト高を通じた家計への影響はまだ解消されていない。

何が起きているか

米6月CPI(米労働統計局・2026年7月14日発表)

  • 総合CPI(前月比):−0.4%(予想−0.1%を大幅下回る低下、2020年以来初の月次マイナス
  • 総合CPI(前年比):+3.5%(5月の+4.2%から大幅低下、予想+3.8%も下回る)
  • コアCPI(前月比):±0%(予想+0.2%)/(前年比):+2.6%(5月+2.9%から低下)

米国株式市場・金利(7月14日終値)

  • S&P 500:7,173.91(前日比+0.42%
  • ナスダック総合:24,887(+0.29%)
  • NYダウ:+0.28%
  • 米10年国債利回り:4.62%

為替

7月14日のNY市場では、CPI発表直後にドル売りが強まり、ドル円は一時161円63銭まで下落した。ただし、Warsh FRB議長が下院での半期金融政策報告の証言でインフレに「ゼロトレランス(高インフレは容認しない)」と断言したことに加え、米軍がイラン軍事施設への追加攻撃を実施したとの報道で原油高・ドル買い戻しが進み、ドル円は162円29銭で引けた。翌15日朝時点でも162円台前半で推移している(外為どっとコム)。

どう読むか

CPIの大幅改善は、FRBが近い将来に金利を「引き上げる」必要性を薄める材料であり、日米金利差が将来的に縮小しうるシナリオへの一歩になりうる。一方、Warsh議長が次の政策変更について具体的なヒントを与えなかったこと、中東情勢の不透明感が原油価格を押し上げていることから、ドル円の下値は引き続き支えられやすい。円安が続く間は輸入食料品・エネルギーを通じた物価高圧力が家計に残る。NISAなどで米国株・ドル建て資産を保有している投資家にとっては、円安効果で円換算の評価額が維持されやすい局面でもある。次の注目点は今夜以降の日本時間での日銀関連の発言や、米国の7月小売売上高など需要サイドの指標だ。

注意

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。個別銘柄・通貨・資産クラスへの投資を推奨するものではなく、将来の相場・物価の推移を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。

インフレ防衛メディア編集部

「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。