変動住宅ローン、8月3日から基準金利0.25%引き上げ——新規は即時、既存は秋〜冬反映
海の日3連休の最終日、市場は休場でもローン返済世帯に関係する動きが静かに進んでいる。日銀が6月に政策金利を1.00%へ引き上げたことを受け、メガバンク3行が8月3日から短期プライムレートを改定する。変動金利でローンを組んでいる世帯、あるいはこれから組む予定の世帯にとって、いつ・どう影響するかをまとめた。
何が起きているか
短期プライムレートが8月3日から0.25%引き上げ
三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行は、日銀が6月16日に政策金利を0.75%→1.00%(31年ぶりの水準)に引き上げたことを受け、2026年8月3日から短期プライムレート(短プラ)を年2.125%から年2.375%へ0.25%引き上げると発表した(ASCII.jp、2026年6月)。住宅ローンの変動金利は短プラをベースに算出されるため、各行の変動金利もこれに連動して上昇する。
新規借入と既存ローンで適用時期が異なる
新規で変動ローンを組む場合は8月3日以降の申し込みから改定後の金利が適用される。一方、既存の変動ローン借入者は年1〜2回の返済額見直しサイクルがあり、返済額が変わるのは秋から2027年初にかけての見直しタイミングとなる。みずほ銀行の場合、2026年9月30日以前に借り入れている顧客への新金利適用は2027年1月返済分から、と公表している(みずほ銀行・基準金利見直しページ)。
主要銀行の変動金利最優遇水準(2026年7月現在)
モゲチェックが集計する7月時点の主要銀行の変動金利最優遇は以下の通り(モゲチェック、2026年7月)。今後の引き上げ幅はここに0.25%が加わる見込みとなる。
- 三菱UFJ銀行:年0.945%
- 住信SBIネット銀行:年0.950%
- みずほ銀行:年1.025%
- 三井住友銀行:年1.275%
- PayPay銀行:年1.330%(7月に+0.35%引き上げ済み)
PayPay銀行・楽天銀行はすでに7月に引き上げを実施済みで、メガバンク・大手ネット銀行の多くは8〜11月にかけて順次対応する見込みとされている(モゲチェック、同上)。
どう読むか
0.25%という引き上げ幅は小さく見えるが、残債が大きく残存期間が長いほど利息総額への影響は蓄積する。「5年ルール」「125%ルール」がある銀行では月々の返済額はすぐには変わらない代わりに、金利上昇分が元本圧縮を遅らせるかたちで将来の負担に積み上がりやすくなる。市場では次の利上げを2026年12月と予想する声が多い(モゲチェック、同上)。秋の見直しを前に、現在の残債・適用金利・残存年数を確認しておく機会として意識しておきたい。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。借り換えや繰り上げ返済を推奨するものではなく、将来の金利動向を保証しません。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。