日経平均2091円高で急反発、ただし円安162円台は続く——7月21日の総括
21日の東京株式市場では日経平均株価が前週末比2,091円07銭高(+3.26%)の66,232円19銭で引け、3日ぶりに大幅反発した。一方、円相場は1ドル=162円50銭前後と円安水準が続いており、家計の輸入コスト圧力は払拭されていない。
何が起きているか
株式市場(反発)
前週(7月17日前後)の急落を自律反発の形で取り戻した。先週は中国AIスタートアップMoonshot AIが高性能モデル「Kimi K3」をオープンウェイトで公開し、「米国の高額AIへの依存は不要では」という問いが市場に衝撃を与えた(いわゆる「中国AIショック」)。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が高値から約2割落ちて弱気相場入りのサインを灯す中、日本株も連れ安となった(日経新聞)。
21日はその反動買いが先行。ゴールドオンラインによれば、前週末にストップ安を記録していたキオクシアHDが同日は8,950円高で東証プライム上昇率1位となった。株探によると、アドバンテストとソフトバンクGの2銘柄だけで日経平均を775円分押し上げるなど、半導体・AI関連への買い戻しが相場全体を引き上げた。
円相場(変わらず弱い)
日本経済新聞によれば、円相場は17時時点で1ドル=162円52銭と前日比14銭の円安・ドル高。米・イランの衝突激化への警戒感から「有事のドル買い」が流れ込み、三連休明けの輸入企業による実需のドル買いも円を押し下げた。
どう読むか
株式市場の急反発は「先週の売られ過ぎ修正」の色合いが強く、中国AIショックの本質的な課題(AIチップ需要の行方)が解消されたわけではない点は注意が必要だ。円安が162円台で高止まりしている間は、エネルギー・食料を中心とした輸入コスト高が続くため、物価の落ち着きには時間がかかる見込みだ。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価・為替・物価を保証しません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。