ダウ235ドル反発・ナスダック続落——「地政学リスク後退 vs AI投資不安」の綱引きと、今週FOMC・日銀が決める円安の行方
7月24日(金)の米国市場は、同じ「株式市場」でも指数によって真逆の動きとなりました。ダウ工業株30種平均は235.60ドル高(+0.46%)の51,947.25ドルと3日ぶりに反発した一方、ナスダック総合指数は161.87ポイント安(−0.64%)と下落が続き、S&P500は3.68ポイント高(+0.05%)でほぼ横ばいで着地しました。
何が起きているか
ダウ反発の背景:地政学リスクの後退
ダウを押し上げたのは、米国とイランの間で戦闘終結に向けた交渉が再開するとの期待です。日本経済新聞によると、この報道を受けて原油高が一服し、エネルギーや金融など「非テック」セクターに買いが広がりました。セールスフォースが3%超、IBM・トラベラーズがともに2%超上昇し、ダウの上げをけん引しています。
ナスダック続落の背景:AI巨額投資への懸念がくすぶる
一方でナスダックは、前日に引き続きAlphabetのAI設備投資拡大発表の余波を受け続けました。マグニフィセントセブンの値動きはまちまちで、半導体・テック株には売り圧力が残りました(みんかぶFX)。
ドル円は163.99円——約40年ぶりの164円台が射程圏
為替ではドル円が週間で163.988円まで上昇し、約40年ぶりとなる164円台が目前となっています。外為どっとコムの分析では来週のドル円の想定レンジを161〜165円とし、7月31日の日銀総裁会見の発言内容が方向感を決めると指摘しています。
今週の重要スケジュール(7/28〜31)
- 7月28〜29日: FOMC(米連邦公開市場委員会)→政策金利は据え置き予想が中心
- 7月30〜31日: 日銀金融政策決定会合→同じく据え置き見込み
- 7月30日前後: 米個人消費支出(PCE)物価指数の発表(FRBが重視するインフレ指標)
みんかぶFX の週間展望(7月25日配信)によれば、FOMCと日銀会合はともに政策変更なしが有力視されていますが、会合後の声明や記者会見の発言次第で円相場が大きく振れる可能性があります。
どう読むか
「据え置き確定」でも相場は動く。市場が注目するのは政策の変更ではなく、「次の利上げ・利下げはいつか」を示唆するパウエル議長・植田総裁の言葉です。PCEデータが強い数字なら米利上げ観測が再燃し円安圧力が続く、日銀が秋以降の利上げに前向きなら円高方向——どちらに転んでも、ドル円164円前後という水準が変わらなければ、輸入食品やエネルギーの価格高止まりは家計に重荷が続く状況です。今週は来月以降の食費・光熱費の方向感を占う週になりそうです。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価・為替・物価を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。