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Fed5回連続据え置き・PCE鈍化でドル円が157円台まで急伸——本日は日銀会合

公開:2026年7月31日執筆:インフレ防衛メディア編集部

米FRBが7月29日(日本時間30日早朝)の会合で政策金利を5回連続で据え置いた。同じ日に発表された6月PCEインフレ指標の鈍化と4〜6月期GDP速報値の下振れが重なり、「早期利上げ期待が後退した」とみた市場はドル売り・円買いを急加速させた。ドル円は一時157.94円と5月中旬以来の水準まで下落(円高)し、本日早朝の東京市場では159円60銭台で推移している。本日7月31日は日銀の金融政策決定会合の結果公表日でもあり、円相場が改めて動きやすい局面となっている。

何が起きているか

FRBが5会合連続で金利据え置き、ただし3名が利上げを主張

7月29日のFOMCは政策金利を3.50〜3.75%で維持することを9対3で決定した。CNBCの報道(7月29日)によると、クリーブランド連銀のハマック総裁、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、ダラス連銀のローガン総裁の3名が利上げを主張して反対票を投じた。これは数年ぶりの異例の分裂で、FRBが「まだ利上げ余地がある」とみる委員が少なくないことを示している。

PCE鈍化とGDP下振れがドル売りを促す

同日発表の6月PCEコア価格指数は前月比の伸び率が鈍化し、4〜6月期GDP速報値も市場予想を下回った(Yahoo Financeマーケット速報、7月30日)。これを受けて「年内利上げの可能性が低下した」との見方からドルが売られ、ドル円は前日比約2.4%安の157.94円まで急落(円高)した。OANDAの為替レポート(7月31日)によると、政府・日銀による円安是正介入の思惑が重なり円買いをさらに後押しした可能性もある。

米国株はナスダックが2.8%急伸、マイクロソフトが一日で15%超上昇

7月30日(木)の米国株式市場は全面高となった。NYダウは前日比+613.92ドル(+1.2%)の52,208.06ドル、S&P500は+1.7%の7,437.64ポイント、ナスダックは+2.8%の25,122.18ポイントで引けた(Yahoo Finance、7月30日)。最大の牽引役はマイクロソフト(MSFT)で、4〜6月期決算でAzureの年間売上高が初めて1,000億ドルを突破し、売上高は前年同期比18%増・純利益は31%増となった(マイナビニュース、7月30日)。株価は一日で15%超上昇し、2008年以来最大の一日上昇率を記録した。半導体株も連れ高となった一方、メタ(META)は決算が期待を下回り約8%安となった。

本日は日銀会合の結果公表

日銀は本日7月31日に金融政策決定会合を開催しており、午後に結果が公表される予定だ。円相場は本日の日銀の判断と植田総裁の会見内容次第で再び動きやすい状況にある。

どう読むか

ドル円が157円台まで急伸したことは、輸入物価の観点では短期的なプラス材料(円安一服=輸入コスト高の緩和)になりうる。ただし日銀が本日の会合で利上げを見送れば円安圧力が再燃する可能性があり、30年債利回りが5.24%近辺まで上昇している米国金利環境を踏まえると、円高の持続力は不透明だ。NISA等で米国株・ドル建て資産を保有している場合は、為替差損益がリターンに直接影響する局面となっている。

注意

本記事は公開情報をもとにした情報提供を目的としており、投資助言ではありません。記載の数値・レートは記事執筆時点のものであり、将来の市場動向・為替・金利を保証するものではありません。資産の運用・配分に関する判断はご自身の責任で行ってください。

インフレ防衛メディア編集部

「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。