日経平均617円安で大引け──グーグルAI幹部離脱が火種、午後は下げ渋り
8月6日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比617円18銭安の6万5683円26銭で大引けを迎えた(日経CNBC)。午前に1033円安まで下げ幅が拡大したのち、午後は内需株への買い戻しで持ち直した形だ。ドル円は1ドル=157円台後半で小幅もみ合いが続いている(日本経済新聞)。
何が起きているか
前夜の米国市場:ナスダックが急落、アルファベット4%超安
8月5日(現地時間)の米国市場は強弱まちまちだった。NYダウは前日比263ドル高(+0.49%)の54,349ドルと5日続伸で最高値を更新した一方、ナスダック総合は221ポイント安(−0.83%)と反落、S&P500も12ポイント安の7,723ドルで引けた(財経新聞)。
急落の直接の引き金となったのは、グーグルの親会社アルファベット株が4%超安(一時5.4%安)となったことだ。27年間にわたってグーグルのAI戦略を率いてきたチーフサイエンティストのジェフ・ディーン氏が退社し、科学研究向けAIスタートアップ「ディスカバリー・ループ」を設立すると発表。同時にグーグルディープマインドのCEO・デミス・ハサビス氏も会長兼チーフサイエンティストへ転換することが伝わり、市場は経営体制刷新をネガティブサプライズと受け止めた(株探)。
東京市場:半導体・電子部品が下落を主導、午後は自律反発
この流れを受けた6日の日経平均は寄り付きから大幅安。前場終盤には一時6万5000円を割り込む場面があり、太陽誘電が10%超安となるなど電子部品・半導体株が下げを主導した(日本経済新聞)。午後に入ると割安感からの買い戻しが入り下げ幅は縮小。終値617円安は前場引けの1033円安から半分程度に回復した。TOPIXは小幅高で引けており、指数の下落が一部の大型AI関連株に集中したことが分かる(Biggo Finance)。
円相場は東京17時時点で1ドル=157円85〜86銭と小幅な円安で推移した(日本経済新聞)。協調介入後の157〜158円台という水準は維持されている。
どう読むか
今回の下落はアルファベットという特定銘柄の人材流出が引き金となった個別材料色が強く、NYダウが最高値を更新していることからも市場全体の崩れには至っていない。午後に下げ幅が半減したこともその現れだ。ただ、ドル円が157〜158円台という水準は輸入物価の押し下げには寄与するが、家計的には円安前(2025年以前)の水準よりまだ割高感が続いている点には変わりない。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や為替を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。