TOPIX約1か月ぶり最高値・日経553円高──銀行株とゴールデンクロスで反発
8月12日(水)の東京株式市場は、銀行株を中心とした買いが相場を押し上げ、日経平均株価は前日比553円84銭高の6万7524円06銭で大引けを迎えた。TOPIXは38.39ポイント高の4139.00と、約1か月ぶりに最高値を更新した。
何が起きているか
日経平均553円高・TOPIX最高値更新
日経平均は夏場特有の薄商いのなかで前場から堅調に推移し、午後にかけて上昇幅を拡大。前日比553円84銭高の67,524円06銭で引けた。TOPIXは前日比38.39ポイント高の4139.00と、7月6日以来約1か月ぶりに最高値を更新した。
三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループ、千葉銀行、福井銀行といった銀行株が幅広く物色された。上昇の背景には4〜6月期決算への好感に加え、日経平均チャートで短期移動平均線が長期移動平均線を上抜く「ゴールデンクロス」が形成されたことで、テクニカル面からの買いも入った。円を借りてより利回りの高い資産に投資する「円キャリー取引」が続きやすい環境も、相場を下支えしたと伝えられている。
ドル円は159円台、原油高が円相場の重荷に
外国為替市場ではドル円は159円台半ばで推移し、三菱UFJ銀行の公表仲値は1ドル159円39銭だった。中東情勢を受けた原油価格の上昇が輸入コストの増大につながりやすいとして、円相場の重荷となった。
どう読むか
TOPIX最高値更新は、国内株式のインデックスファンドをNISA口座で積み立てている人にとっては、資産評価額の改善要因になりやすい。一方、ドル円が159円台と円安水準にある局面では輸入食品やエネルギー価格の高止まりが続きやすく、「相場は上がっているが物価も高い」という状況が当面は並走しそうだ。銀行株が買われた背景には金利上昇期待も一因とみられ、今後の日銀の政策スタンスが預金金利や変動型住宅ローン金利に波及する可能性は引き続き意識しておきたい。
注意
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価・為替・物価を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。