今週はジャクソンホール+NVIDIA決算の二大イベント週——ドル円158円台、FRBの姿勢と株価をどう読むか
今週(8月24〜29日)は、米国市場にとって夏場最大の「二大イベント」が重なる週だ。26日(水)にNVIDIA決算と米PCEデフレーター、27〜29日にはカンザスシティ連銀主催のジャクソンホール会議(28日にWarsh FRB議長が基調講演)が控える。ドル円は週初の東京市場で158円50銭台とここ数か月の円高方向へ一歩戻した水準で推移しており、この週の結果がドル円の方向感と日本の家計・NISA投資家の資産評価に影響しそうだ。
何が起きているか
ドル円(2026年8月24日早朝)
東京市場の朝方は一時158円50銭台でドル安・円高スタートと伝えられたが、その後は持ち直す動きが続いている(みんかぶFX、2026年8月24日)。今週のドル円予想レンジは157円台後半〜161円台前半と見られており(外為どっとコム、2026年8月23日)、方向感の定まりにくい展開が予想される。
今週の主な注目イベント
| 日付 | イベント |
|---|---|
| 8月26日(水) | NVIDIA決算発表(日本時間27日朝) |
| 8月26日(水) | 米7月PCEデフレーター・4〜6月期GDP改定値 発表 |
| 8月27〜29日(木〜土) | ジャクソンホール会議(テーマ:決済イノベーションと金融政策) |
| 8月28日(金) | Warsh FRB議長による初の基調講演 |
| 8月28日(金) | 日本8月東京都区部CPI 発表 |
ジャクソンホール会議の焦点
5月に就任したWarsh FRB議長にとって、今回が初の主要国際会議での基調講演となる。市場の関心は会議テーマ(決済・ステーブルコイン)よりも、議長がインフレ抑止姿勢をどこまで明確に打ち出すか、9月16日のFOMCへの布石を示すかどうかに集中している(大和総研、2026年8月20日)。Warsh議長はフォワード・ガイダンスに消極的なことで知られ、今回も具体的な利上げ・利下げ示唆は避けるとの見方が多い。
背景:日本7月CPIとインフレ圧力
先週発表の7月全国CPIは総合で前年比+1.9%(6月比+0.3ポイント)、生鮮食品とエネルギーを除いたコアコアも+1.9%と物価上昇圧力の強さが改めて確認された(外為どっとコム)。今週28日に出る東京都区部8月CPIの結果が、日銀の次の動きへの見方に影響しうる。
どう読むか
最大の注目は「Warsh議長が9月利上げの可能性を示唆するかどうか」だ。利上げ継続のシグナルが出れば米長期金利が上昇し、ドル円は160円台へ戻しやすくなる。逆にPCEデフレーターでインフレ鈍化が確認されると同時に議長が慎重な発言にとどまれば、ドル円157〜158円台へ下がる可能性もある。NVIDIAの決算は、AI関連の設備投資需要がまだ旺盛かどうかを示す指標として、半導体株全体のセンチメントに波及しやすい。今週の結果次第で、日本株のNISA保有銘柄(半導体・輸出株など)の円換算評価額が動く可能性がある。
注意
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。個別銘柄・通貨・資産クラスへの投資を推奨するものではなく、将来の相場・物価の推移を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。