米フィラデルフィア半導体指数3%超安|NVIDIAサーバー値上げ報道とApple調達転換懸念が重なる
8月24日(米現地時間)のニューヨーク市場は半導体株を中心に売りが広がり、ナスダック総合指数は約0.8%の下落となった。一方、ダウ工業株30種は約0.3%上昇と、セクター間の明暗が分かれた週明けの取引だった。
何が起きているか
前夜の米市場では2つの材料が半導体セクターを押し下げた。
① NVIDIAのAIサーバー価格引き上げ報道 NVIDIAが一部のAIサーバー向け製品の価格を引き上げる方向で検討しているという報道が材料視された。Yahoo Finance(市況ライブ)によれば、NVIDIA株は約3%下落し、フィラデルフィア半導体指数(PHLX)は3%超の下げを記録。マイクロン・テクノロジー、サンディスク、ウエスタンデジタルなどのメモリ関連株は5%を超える下落となった。
② Appleによる中国製メモリ調達懸念 AppleがDRAMやNANDフラッシュを中国メーカーから調達する可能性があるという報道も重なり、日韓メモリメーカーや日本の半導体製造装置メーカーへの受注影響が意識された。S&P500は約0.3%安と小幅の下げにとどまり、素材・ヘルスケアセクターは上昇するなど、AI・ハイテク偏重のポートフォリオと内需・ディフェンシブ系との対照が鮮明になった。
今週の注目イベント 今夜23時(日本時間)にはコンファレンス・ボードが8月の消費者信頼感指数を公表する予定。また、週内にはNVIDIAの四半期決算発表、さらにジャクソンホール経済シンポジウムへのFRB関係者の出席も控えており、短期的な相場の方向感を左右しうる。
どう読むか
前夜のPHLX急落を受け、本日の東京市場では東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体製造装置株に売りが先行しやすい地合いとなりそうだ(前日24日の日経平均終値は65,528円と8月中旬の高値から3,000円超の水準にある)。ただし週内のNVIDIA決算が予想を上回れば反発に転じる展開もあり得る。NISA等でグローバル株式インデックスを積み立てている場合、今回のセクター固有の変動は通常の価格変動の範囲内として受け止めることもできる。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や為替レートを保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。