日銀・氷見野副総裁が本日講演、9月利上げを市場が約8割織り込み――ドル円159円台で推移
日本銀行の氷見野良三副総裁が本日(8月27日)、埼玉県内で開かれた金融経済懇談会で講演する。9月17〜18日の金融政策決定会合まで、正副総裁が公の場で発言できる機会はこれが最後とみられており、為替・債券市場では発言の一言一言が注目されている。
何が起きているか
前場の国内市場では、日銀の金融政策に対する思惑が投資家心理を左右している。
9月利上げ観測が高まる ブルームバーグの報道(8月23日)によれば、市場は9月の政策金利引き上げ(現行1.00%→1.25%)を約8割方織り込んでいる。今回の氷見野副総裁講演は、その観測をさらに確かなものにするか、あるいは軌道修正するかを占う場として位置づけられている。日本経済新聞(8月26日)も「地ならし講演」の可能性を指摘している。
ドル円は159円台、160円が心理的節目 為替市場では共同通信(8月26日)の報道のとおり、ドル円はNY市場で159円台前半で推移。日本経済新聞のマーケット欄は「160円が心理的節目」と報じており、節目を突破するかが焦点になっている。
米PCEが下支え 追い風となっているのが米国側のデータだ。ブルームバーグ(8月26日)によれば、7月の米PCEコア価格指数(FRBが重視するインフレ指標)が発表され、インフレの根強さを示す内容だったことでドル買いが強まり、ドル円を押し上げる形になっている。
どう読むか
氷見野副総裁の発言がタカ派(利上げ積極)色を帯びれば、円高方向に振れる可能性がある。逆に慎重姿勢を示せばドル円は160円方向への圧力が再びかかりやすい。日銀が9月に利上げを実施した場合、変動型住宅ローン金利にじわりと影響が及ぶため、ローン返済中の家庭にとっても無関係ではない話題だ。
注意
本記事は公開情報をもとにした情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄・金融商品の売買を推奨するものではなく、将来の相場・金利動向を保証しません。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。