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日銀「9月利上げ確率82%」でも円安継続——8月29日の市場まとめ

公開:2026年8月29日執筆:インフレ防衛メディア編集部

本日の東京株式市場は反発した。日経平均株価は前日比273円58銭高の66,405円56銭で大引け(出典: miken.muragon.com)。前日の米国市場上昇を引き継ぎ、午前中には一時66,842円まで上昇する場面もあったが、午後は利食い売りが入り伸び悩む展開となった。一方、円相場は依然として1ドル=159円台と、160円が意識される水準が続いている。

何が起きているか

日銀9月利上げ確率が82%に急騰

金融市場で注目を集めているのが、日本銀行の次回利上げ時期だ。オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場は、**9月18日の金融政策決定会合での利上げ確率を約82%**まで織り込んでいる(jp.bloomingbit.io)。7月会合直前には約23%だったことを考えると、わずか1ヵ月で3倍以上に急上昇したことになる。

野村証券も次回利上げのメインシナリオを従来の10月から9月に前倒しし、さらに年内2回の追加利上げを見込むシナリオも検討している(野村證券 ウェルスタイル)。なお、日銀はすでに6月の会合で政策金利を1.0%(1995年以来の高水準)に引き上げており、今回が実現すれば次の段階へ踏み込む形となる(CNBC)。

利上げ近づくのに円安が続くのはなぜか

本来なら金利上昇は円高要因のはずだが、ドル円はなかなか円高に転じない。外為どっとコムの分析によれば、背景には2つの構造的な要因がある(外為どっとコム):

  • 対外直接投資の拡大:日本企業が海外で得た利益を国内に還流せず、そのまま海外へ再投資する動きが定着している
  • デジタル赤字:海外クラウドサービスや動画配信などの利用拡大に伴う慢性的な円売り圧力

こうした構造的な円売りが続く限り、「日銀が利上げしても中期的な円高トレンドへの転換は考えにくい」という見方が市場に広がっている。

どう読むか

円安が構造的に続くなら、輸入品の値上がり→食料・エネルギー代の高止まりという家計への圧力は当面続く可能性がある。一方、利上げが現実に進めば変動金利型の住宅ローン返済額が増える。「物価高」と「金利上昇」のどちらに転んでも家計の負担が増す局面で、9月18日の政策決定会合の行方は引き続き要注目だ。

注意

本記事は公開情報をもとにした情報提供を目的としており、投資助言ではありません。特定の銘柄・通貨・商品の売買を推奨するものではなく、将来の相場や金利を予測・保証するものでもありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

インフレ防衛メディア編集部

「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。