円が1カ月ぶり157円台まで上昇、日経は4日続落――日銀9月利上げ思惑が浮上した一日
9月3日(木)の東京市場は、円が約1カ月ぶりに1ドル157円台まで買われる一方、日経平均株価は4日続落で終えた。日銀の利上げ観測が改めて意識される一日となり、家計にとっても無視できない動きが出ています。
何が起きているか
日経平均: 終値は前日比111円16銭(0.17%)安の6万4,214円48銭で4日続落。8月4日以来およそ1カ月ぶりの安値水準で引けた。朝方は前日の米株高を受けて一時400円近く上昇して始まったが、AI・半導体関連株に利益確定売りが出て、後場には下げ幅が500円を超える場面もあった。一方でTOPIXは20.44ポイント高と反発し、商社株など内需・バリュー株が相対的に買われた(9月3日の概況 — 世界一やさしい投資の学校)。
円相場: ドル円は157円13銭まで上昇し、前日同時刻の159円69銭から2円56銭の円高となった。円が大幅に買われた背景には、日銀が9月の政策決定会合(9月18日予定)で利上げに踏み切るとの観測が広がったことがある。
金利: 日本の10年物国債利回りは前日比0.045%低い2.965%で引けた。米国では10年国債利回りが4.78%へ低下しており、この日発表されたADP民間雇用統計が市場予想を下回ったことが背景にある。明日(9月4日)の米雇用統計が次の焦点。
どう読むか
円高が進んだことで、輸入コスト(食料品・エネルギー)の上昇圧力が一時的に和らぐ可能性がある。ただし、日銀が9月に利上げに踏み切れば住宅ローン(特に変動金利型)の支払い額が増える方向になり、家計にはプラスとマイナスの両面が出てくる局面だ。預貯金の金利上昇は貯蓄世帯には追い風になりうるが、まずは18日の政策決定会合の結果を確認したい。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄の売買や金融商品の購入を推奨するものではなく、将来の市場動向・金利・為替を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。