日銀9月利上げ観測で円高加速 ― 米株高でも「円換算リターン」に要注意
9月3日(米国時間)の米国市場は大幅高で引けた一方、ドル円は約80銭の円高が進み155円台前半まで下落した。背景にあるのは、日銀の利上げ観測の高まりとFRBの姿勢軟化という、日米の金利方向が逆向きになりつつある構図だ。
何が起きているか
9月3日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は前日比+624.16ドル(53,686.11ドル)、ナスダックは+366.23ポイント(26,584.06ポイント)、S&P500は+1.06%(7,747.71)で引けた(財経新聞)。
上昇の主な要因は、FRBのウォラー理事が「ディスインフレの兆候が見られ始めた」と発言し、年内の追加利上げ観測が後退したことだ。米国の新規失業保険申請件数の増加や7月貿易赤字の拡大なども重なり、長期金利が低下して株が買われた。
一方、為替ではドル円が156円11銭から155円30銭まで下落(約80銭の円高)した(財経新聞・NY為替概況)。日銀が今月の金融政策決定会合で政策金利を0.25ポイント引き上げ1.25%とする公算と報じられ、円買いが加速した。今朝時点のドル円は155円台の攻防が焦点で、予想レンジは154.50〜157.50円とされている(外為どっとコム)。
どう読むか
米株は上がったが、ドル円が下がれば円換算の資産価値はその分目減りする。NISA口座などで米国株や全世界株ファンドを保有している場合、指数の上昇と為替変動が打ち消し合う局面もある。また日銀が実際に利上げを実施すれば、変動金利型の住宅ローンや、円預金の利息にも影響が出てくる可能性がある。急に売買を変える必要はないが、「今の自分の資産が日米の金利差変化にどう反応するか」を一度確認しておく機会かもしれない。
注意
本記事は公開情報をもとにした情報提供が目的であり、投資助言ではありません。個別銘柄・商品の売買を推奨するものではなく、将来の相場や金利を予測・保証するものでもありません。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。