日経平均が前場で一時1,276円高 ――AI・半導体株が牽引、日銀会合を翌日に控え銀行株も堅調
9月13日の東京株式市場・前場では、日経平均株価が一時前日比1,275円65銭高の68,799円71銭(午前9時21分)まで上昇した。その後は戻り売りが入ってもみ合いの展開となり、10時7分時点では同約940円高の68,460円前後で推移している。
何が起きているか
買いの主役は AI・半導体関連株だ。現地12日の米国市場でナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数が上昇し、その流れが東京市場に波及した(株式新聞Web)。業種別では電気機器・非鉄金属・機械など製造業のほか、銀行株も上昇セクターに並んでいる点が目を引く。
背景にあるのが、翌9月14日から始まる日銀金融政策決定会合(18日まで)だ。市場では政策金利を現行の1.00%から1.25%に引き上げる見方が有力になっている(日本経済新聞)。利上げが実現すれば、貸出利ざやの改善が期待される銀行業にとって追い風になる。
円相場は、9月初旬に日銀審議委員がタカ派発言を行ったことをきっかけに利上げ幅の拡大観測(0.50%ポイント利上げ)も一部で浮上し、一時156円台まで円高が進んだ経緯がある(外為どっとコム)。足元では円高一服のムードも漂い、輸出関連株を支える方向に働いている側面もある。
どう読むか
日銀会合は個人投資家にとっても影響が広い。利上げが確定すれば住宅ローン変動金利の上昇につながる可能性があり、手元の借入れ状況を改めて確認しておく機会といえる。株式市場では「利上げ織り込み済み」として相場が落ち着くシナリオと、会合後の総裁会見で追加利上げ観測が強まって円高・株安に振れるシナリオの両面が考えられる。前場の高値圏は、いずれのシナリオが現実になるか確かめる前の「先取り買い」という面が大きい。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄・金融商品の売買を推奨するものではなく、将来の株価・金利・為替を保証しません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。