米10年債利回りが一時5%超え——AI株売りと原油急騰が重なった前夜の米市場
9月14日(月)の米国市場は、米10年国債利回りが一時**5.014%**に達して2023年10月以来の高水準を記録するなか、主要3指数がそろって下落した。ダウ平均は152ドル(−0.29%)安の52,421ドル、S&P500は−0.48%の7,620、ナスダックは−0.56%の26,186でそれぞれ終えた。
何が起きているか
下落を招いた主な材料は3つが重なった。
① AI株の急落:Anthropic CEOのDario Amodeiがフロンティアモデル開発の一時減速を求める論考を公開し、エヌビディア・AMD・SanDiskといった半導体・AI関連株が売られた。「データセンター投資ブームが鈍化するかもしれない」という懸念が広がった形だ(CNBC報道)。
② 原油の急騰:フーシ派による輸送路への攻撃・ドローン攻撃を受け、サウジアラビアが東西パイプラインを一時停止。ブレント原油は3%超上昇し106ドル近辺に迫り、前週比でも約9%高い水準が続いている(AP通信ベース報道)。エネルギーコストの上昇はインフレ再燃への警戒をあおった。
③ FRB利上げ観測:今週(現地時間9月16〜17日)に予定されるFOMCで市場は0.25%の利上げを約85%の確率で織り込んでいる(Bloomberg報道)。10年債利回りが5%を超えると、住宅ローン・企業借入コストが一段と上がり、高配当株や成長株のバリュエーションを圧迫しやすい。
ドル円は154〜155円台で推移した(Investing.com為替速報)。
どう読むか
「米金利5%超え+原油高」という組み合わせは、輸入コストを押し上げ日本の家計の実質購買力を削る構図だ。NISAで米国株インデックスファンドを積み立てている場合、円ベースのリターンは為替次第の局面が当面続きそうで、今週水曜(日本時間9月18日未明)のFOMC結果が円相場の次の節目になりえる。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄や為替・金利の将来の動向を保証するものではなく、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。