米ナスダック6月以来最大の週間下落—半導体・AI株に何が起きているか
先週(10月13〜16日)、米国株市場でナスダック総合指数が週間約4.5%下落し、6月以来最大の週間下落となりました。半導体株が特に大きく売られ、今週の日本市場への影響が注目されます。
何が起きているか
米国時間10月16日(金)の終値は、ナスダック総合指数が26,140.03(週間 −4.5%)、S&P500が7,659.44(週間 −1.95%)、NYダウが52,002.41(週間 +0.7%)でした。ダウは大型の金融・ディフェンシブ株に支えられ小幅プラスで終えた一方、ハイテク・AI関連の比率が高いナスダックとS&P500は大きく崩れました(CNBC・10月15日付)。
半導体株の下落が特に目立ちました。VanEck半導体ETF(SMH)は週間約10%安と2025年4月以来最大の週間下落を記録。フィラデルフィア半導体指数は8営業日連続で下落し、2008年以来最長の連続安ストリークとなりました(Investing.com)。メモリ分野ではMicronが週間14.6%安、韓国のSK Hynixが週間24.3%安と大幅な下落でした。
売りの背景として、複数のメディアが次の2点を挙げています。
- 中国メモリメーカーの台頭: 中国のChangXin Memory Technologies(CXMT)が技術力を高めているとの報道が相次ぎ、メモリ市場のシェア争いが激化するとの懸念が広がりました(KuCoin News)。
- AIデータセンター投資の資金調達不安: AI向けクラウドサービス会社CoreWeaveの総負債が510億ドル超に膨らんでいることが報じられ、AI関連銘柄全体の過大評価懸念につながりました(Yahoo Finance)。
また、原油価格が1バレル110ドル台に上昇し、インフレ長期化と金利高止まりへの警戒感も重なりました。恐怖指数VIXは22を超え、4か月ぶりの水準となっています。
どう読むか
東京エレクトロン・アドバンテストなど米国のAI・半導体バリューチェーンに組み込まれた日本株は、米国市場の動向と連動しやすい傾向があります。週明けの日本市場でも、これらの銘柄に売り圧力がかかる可能性があります。NISAで米国株インデックス(S&P500やナスダック100連動型)を積み立てている場合、評価額の一時的な目減りが生じているかもしれませんが、週次の変動が長期の積み立て戦略に与える本質的な影響は限定的です。売りが半導体・AI集中型であることを踏まえると、バリュー系やディフェンシブ系資産との分散度合いも確認しておく一つのタイミングかもしれません。
注意
本記事は公開情報をもとにした情報提供を目的としており、投資助言ではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価や市場動向を保証しません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。