日経平均、一時1400円超安も214円安で終了——AI懸念と円高、来週の日銀会合前に乱高下
10月23日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比214円68銭安の6万2693円16銭(0.34%安)で2日続落した。午前中には一時1400円超の急落を記録したが、午後には買い戻しが入り下げ幅を大きく縮小して引けた。
何が起きているか
市場急変のきっかけは米国のAIインフラ企業の収益性への疑問だ。前日の米市場でAI・ハイテク関連株が売られた流れが東京市場に波及し、半導体関連銘柄が午前中に大幅安となった。日経平均は一時6万1000円台を割り込む場面もあったが、午後に「売られすぎ」として買い戻しが入り、終値の下げ幅は214円にとどまった(日本経済新聞)。
為替市場では安全資産への逃避買いから円が急伸し、ドル・円は一時1ドル=156円08銭と約1カ月ぶりの円高水準を付けた(日本経済新聞)。円高は輸出関連株の重荷となり、午前の下げを拡大させる一因にもなった。その後、円は157円近辺に戻し、株式市場と足並みをそろえて落ち着きを取り戻した。
来週10月29〜30日には日銀の金融政策決定会合が予定されており、物価上昇率2%目標への到達を判断する見通しとされている。政策金利(現在1.25%程度)は据え置きの公算が大きいとされるが(熊本日日新聞)、同週にはFOMCと米大手テック各社の決算発表も重なり、市場は引き続き警戒感を持って臨む構えだ(外為どっとコム)。
どう読むか
今日の急落の主因は米国発のAI懸念であり、国内の経済指標や日銀の方針が変わったわけではない。ただし来週は日銀・FOMC・米ハイパースケーラー決算の「三重奏」が重なるため、同様の乱高下が繰り返される可能性がある。円高傾向が続く場合はエネルギー・食品の輸入物価に下押し圧力が加わる局面でもあり、物価の動きは引き続き家計への影響として注視したい。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価・為替・政策を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。