日経平均が前場で1954円安——中国半導体IPOがAI相場に冷水、東エレク・アドバンテストも急落
7月16日(木)前場、東京株式市場は前日の上昇から一転して急落し、日経平均株価の午前終値は前日比1954円72銭安の66,796円79銭となった。下げ幅は一時2200円超に達し、AI・半導体関連銘柄を中心に幅広く売りが広がった。
何が起きているか
東京市場の前場終値:66,796円79銭(前日比-1954円72銭、-2.84%)
直接のきっかけは、7月15日(現地時間)の米国市場での半導体株急落だ。中国の半導体メモリ大手・長鑫存储(CXMT)が上海証券取引所で約85億ドル(約1.4兆円)規模の新規株式公開(IPO)を計画しており、調達資金で生産能力を大幅増強する方針が報じられた。DRAM・フラッシュメモリを主力とするマイクロン・テクノロジー(MU)は前日比約8%急落し、インテル・AMDなどにも売りが波及した(BigGo ファイナンス、247 Wall St.)。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は6月22日の最高値からの下落幅が16%に達した。
東京市場では韓国・KOSPI(総合株価指数)が7%超安と急落した影響も重なり、売りが加速した。アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、キオクシアの4銘柄だけで日経平均を約1500円押し下げたほか、イビデン、フジクラ、TDK、ディスコ、SMCなども大幅安となった(日本経済新聞、株式新聞Web)。
どう読むか
中国勢による半導体メモリの供給拡大懸念はこれまでも意識されてきたが、CXMTのIPO規模の大きさが「本格的な量的競争が迫っている」との警戒感を強めた形だ。東京市場でAI・半導体テーマへの資金が集中していた分、巻き戻しも鋭い。NISAで半導体・AI関連の国内株やテーマ型ファンドを保有している場合は、今回の急落が一時的な調整なのか、相場テーマの転換点になりうるのかを見極めるうえで、後場や週後半の動きを落ち着いて確認したい局面と言える。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄・ファンドの売買を推奨するものではなく、将来の株価・為替・運用成果を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
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