日経平均2694円安・終値6万4141円――AI成長期待が後退、キオクシア半値割れで歴代5位の暴落
7月17日の東京株式市場は、AI産業の成長期待後退を嫌気した売りが連鎖し、日経平均株価が大幅続落した。終値は前日比2,694円安の6万4,141円で、下げ幅は史上5番目の記録となった(株探 大引け速報)。
何が起きているか
直接の引き金は前日16日の米国市場でのメモリー株全面安だ。韓国・SKハイニックスが弱い業績見通しを示したことで、メモリー需要の先行き懸念が広がり、東京市場に波及した(Bloomberg 日本市況)。
最大の焦点となったのはキオクシアHD(285A)だ。ストップ安の前日比1万円安(▲16%)となる5万2,110円まで売られた。6月22日に記録した上場来高値10万8,700円からの下落率は約52%にのぼり、時価総額はピーク比で約30兆円が消失した計算になる(Bloomberg キオクシア時価総額、日本経済新聞)。
背景には複数の悪材料が重なっている。中国の新興メモリーメーカー・CXMTの大型IPO観測によるNAND供給過剰懸念、SKハイニックスの上場後の利益確定売り、そして半導体から大手クラウド事業者(ハイパースケーラー)へ資金がシフトする動きだ(日本経済新聞 解説)。アドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクグループ・キオクシアの4銘柄だけで日経平均を約1,590円押し下げた。
どう読むか
今回の急落は「企業業績が悪化した」というより「AIが生み出す需要は無限ではない」という疑念が投資家の間で広がった局面だ。キオクシア自体の業績はAI需要を追い風に好調が続いているとされるため、短期の値動きと実態のズレを冷静に見極める必要がある。一方で、このような大幅調整がNISA口座の評価額を一時的に大きく下げることもあり、長期投資を続けている個人にとっては改めて保有方針を確認する機会にもなる。
注意
本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、将来の株価・相場動向を保証しません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
「事実(開示・報道)と値動きを分けて見る」を編集方針に、初心者向けの資産防衛情報を整理しています。 本記事は投資助言ではありません。